公開ボタンを押した。
たしかに押したはずなのに、
世界は何も変わらない。
タイムラインも静か。
通知も来ない。
アクセス解析も、ほとんど動かない。
もしかして、
誰にも読まれていないのではないか。
そんな考えが、
夜になると少しだけ大きくなる。
時間をかけて書いた文章。
言葉を選び、
構成を整え、
何度も読み返した。
それが、
ただネットの片隅に置かれているだけだとしたら。
けれど本当は、
「読まれていない」ことを証明する方法はない。
たった一人でも、
検索の果てにたどり着いて、
静かに画面をスクロールしているかもしれない。
声を上げない読者もいる。
何も残さず、
ただ読んで、
そして去っていく人もいる。
それでも、
その数分間、
自分の言葉は誰かの時間を預かっていた。
誰にも読まれていないかもしれない記事。
でも、
誰か一人の夜に、
そっと寄り添っているかもしれない記事。
数字では見えないものが、
本当は一番大事なのかもしれない。
今日もまた、
静かなインターネットの片隅に、
自分の言葉を置いておく。
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