ブログを書いていると、一度はこう考えると思います。
「AIに全部書かせたら、楽じゃないかな」
私も試しました。テーマを渡して、「記事を書いて」とお願いする。数十秒で、見出しも整った、それなりに読める文章が出てきます。正直、初めて見たときは少し感動しました。
ただ、その記事をそのまま公開して、しばらくしてから読み返したとき、ひとつ気づいたことがあります。
間違ってはいないのに、誰が書いたのか分からない。
今回は、「AIに書かせた記事」と「自分で書いてAIに直してもらった記事」を比べて感じた違いを、雑記として書いてみます。
AIに書かせた記事は、「正しいけれど平らな文章」になりやすい
AIが最初から最後まで書いた記事には、いくつか共通した特徴がありました。
まず、構成がとてもきれいです。導入があって、ポイントが3つあって、最後にまとめがある。教科書のようにバランスが取れています。
その一方で、こんな印象も残りました。
- どの記事も、似たような書き出しになる
- 「〜と言えるでしょう」「〜が重要です」という言い回しが多い
- 体験談がなく、一般論だけで進んでいく
- 読み終わっても、書いた人の顔が浮かばない
悪い文章ではありません。むしろ丁寧です。けれど、読んでいて引っかかる場所がないのです。
ブログは、情報を渡すだけの場所ではないと思います。「この人はこう考えるんだな」と感じてもらえて、はじめて読み終えてもらえる。その「この人」の部分が、AI任せだとどうしても薄くなります。
AIに直された記事は、「自分の文章のまま読みやすくなる」
次に、順番を逆にしてみました。
先に自分で書きます。下手でもいいので、思ったことを思った順番で。そのあとでAIに、こうお願いします。
「意味は変えずに、読みやすく直してください」
すると、不思議な仕上がりになりました。
- 自分が書いた体験や言い回しは、そのまま残る
- 長すぎる一文が、ちょうどよく区切られる
- 誤字や、言葉の重なりが消える
- 話の順番が少し整理される
「自分の文章の、読みやすいバージョン」になるのです。
AIに書かせた記事が「他人が書いた綺麗な文章」だとしたら、AIに直された記事は「自分が書いた文章の、身だしなみが整ったもの」という感じでした。
実際に比べてわかった、4つの違い
ここで、違いを整理してみます。
1. 体験の有無
AIに書かせた記事には、体験談がありません。「多くの人が〜と感じます」という書き方になりやすいです。
直してもらった記事には、「昨日こんなことがあった」という自分だけの話が残ります。読んでくれた人が、いちばん覚えているのは、実はこの部分です。
2. 言葉のクセ
人にはそれぞれ、言葉のクセがあります。語尾、言い回し、間の取り方。
AIに全部任せると、このクセが消えます。直してもらうだけなら、クセは意外と残ります。そして、そのクセこそが、ブログの個性になっていきます。
3. 書くスピード
スピードだけで言えば、全部書かせるほうが圧倒的に速いです。これは正直に認めておきます。
ただ、直してもらう方法でも、ゼロから悩んで書くよりずっと楽でした。「書き終えたあとに助けてもらえる」という安心感があるので、書き始めのハードルが下がったのです。
4. 読み終わったあとの気持ち
これは数字では測れませんが、一番大きな違いでした。
自分で書いた記事は、公開するとき少しドキドキします。けれど、そのドキドキがあるぶん、読まれたときの嬉しさも大きい。AIに全部書かせた記事は、公開しても、どこか他人事のような気持ちになりました。
AIに全部書かせるのは、悪いことなのか
ここまで読むと、「AIに書かせるのはよくないのか」と思われるかもしれません。でも、そうは思っていません。
たとえば、こんな場面では、AIに書いてもらう方法はとても役に立ちます。
- 記事のアイデアや、見出しの案がほしいとき
- 書き始められず、手が止まっているとき
- 情報を整理した下書きがほしいとき
- 自分とは違う視点を見てみたいとき
大事なのは、AIが出した文章を、そのまま完成品にしないことだと感じています。下書きとして受け取って、自分の体験や言葉を足していく。そうすれば、AIに書かせた記事も、ちゃんと自分の記事になっていきます。
結局、違いはどこにあるのか
ここまで比べてみて、一番の違いはこれでした。
AIに書かせた記事は「文章」で、AIに直された記事は「自分の言葉」だった。
文章としてはAIのほうが整っていることもあります。でも、読む人の心に残るのは、少し不格好でも、その人が実際に感じたことが書かれている記事のほうです。
AIは、とても優秀な「書く道具」であり、「直す道具」です。ただ、何を書くか、何を伝えたいかを決めるのは、やっぱり人間の仕事だと思います。
もしこれからAIを使ってブログを書くなら、ひとつだけ試してみてほしいことがあります。
AIに書いてもらったあと、自分の体験を一文だけ足してみる。
たったそれだけで、記事の空気は驚くほど変わります。AIに助けてもらいながらも、「自分が書いた」と胸を張って言える記事。そんな一本を、少しずつ増やしていけたらいいなと思っています。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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