記事は書き終えた。
言いたいことも、
伝えたい体験も、
きちんと並べたつもりだった。
あとは、広告リンクを貼るだけ。
いつもの流れ。
いつもの作業。
なのに、その夜は指が止まった。
この文章の最後に、
このリンクを置くことは、
本当に自然だろうか。
売りたいのか、
伝えたいのか。
その境界線が、
急にあいまいになる。
アフィリエイトは商売だ。
それはわかっている。
報酬があるから、
続けていられる部分もある。
でも、文章を書いているときの自分は、
少しだけ違う気持ちでいる。
誰かの役に立ちたいとか、
自分の考えを残したいとか、
そんな静かな動機でキーボードを打っている。
そこに広告を置く瞬間、
心のどこかで問いが生まれる。
これは押しつけになっていないか。
読者の時間を、
軽く扱っていないか。
夜は、正直だ。
昼間なら迷わないことを、
静かに照らしてくる。
結局、その日はリンクを貼らなかった。
未完成のまま、下書きに戻した。
効率だけを考えれば、
迷っている時間は無駄なのかもしれない。
でも、
その迷いがあるうちは、
まだ大丈夫なのだと思いたい。
広告リンクを貼る手が止まった夜。
それはたぶん、
自分の軸を確認するための夜だった。
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