アフィリエイトを始めたころは、記事を書くこと自体が楽しかった。
知らなかったことを調べて、自分なりの言葉でまとめる。
公開した記事を誰かが読んでくれるだけで、少しうれしい気持ちになれた。
けれど、初めて報酬が発生してから、ブログを見る目が少しずつ変わっていった。
今日はクリックされたのか。
昨日より報酬は増えたのか。
アクセスが伸びないのは、何が悪いのか。
気がつけば、記事を書く時間よりも、管理画面を開いている時間のほうが長くなっていた。
報酬が出た日は安心して、何も発生しなかった日は落ち込む。
数字によって、その日の気分まで決められるようになっていた。
少しでも稼げそうな商品を探し、検索されそうな言葉を選び、売れやすそうな文章を書く。
それ自体は、アフィリエイトを続けるうえで必要なことだと思う。
ただ、報酬だけを追いかけていると、いつの間にか自分が何を書きたかったのか分からなくなる。
興味のない商品を紹介し、詳しくないことを無理に記事にして、誰かの成功例をそのまま真似する。
記事数は増えているのに、ブログが少しずつ自分のものではなくなっていくような感覚があった。
そして、思うように報酬が伸びないと、書くことそのものが苦しくなった。
これだけ書いたのに、なぜ売れないのだろう。
これだけ時間を使ったのに、なぜ結果が出ないのだろう。
そんなことばかり考えていると、たった一人が最後まで記事を読んでくれたことにも気づけなくなる。
以前の記事を読み返したとき、今より文章は拙いのに、不思議と楽しそうに見えた。
役に立つかどうかだけではなく、自分が感じたことや迷ったことまで素直に書いていた。
そこには、報酬を追いかける前の自分がいた。
もちろん、アフィリエイトブログである以上、報酬は大切だ。
収益がなければ、続けることが難しくなる場合もある。
それでも、数字だけがブログの価値ではないと思う。
記事を書くことで知識が増えたこと。
読者の悩みを想像するようになったこと。
自分の考えを言葉にできるようになったこと。
目には見えにくいけれど、積み重なっているものは報酬以外にもある。
報酬を追いかけすぎて、私は書く楽しさと、自分らしい言葉を見失いかけていた。
だから今は、管理画面を見る前に、まず一つの記事を書くようにしている。
すぐに売れなくても、誰かの役に立つかもしれない文章を残していく。
報酬は、その積み重ねの先についてくるものなのかもしれない。
追いかけることをやめる必要はない。
ただ、ときどき立ち止まり、何のためにブログを始めたのかを思い出したい。
数字の向こうには、記事を読んでいる人がいる。
そして画面のこちら側には、文章を書き続けている自分がいる。
その二つを忘れないことが、長くアフィリエイトを続けるために一番大切なのだと思う。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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