最近、自律型AIという言葉をよく目にするようになった。人の指示を待たずに自分で判断し、情報を集め、比較し、時には購入や予約まで完結させてしまう。そんなAIが当たり前になる未来が、思っていたよりずっと近くまで来ているように感じる。
そうなったとき、ふと考える。アフィリエイトという仕組みは、これからも成り立つのだろうかと。
もともとアフィリエイトは、人が「何かを知りたい」「どれがいいか迷っている」と検索し、記事を読み、そこに書かれた体験や比較をもとに納得して商品やサービスを選ぶ、という流れの上に成り立ってきた。書き手の言葉や温度感が、選択の後押しになっていた部分は大きい。
けれど自律型AIが情報収集から比較、判断までを担うようになると、そもそも人が「記事を読む」という工程自体が省略されていくかもしれない。AIが無数のページを瞬時に読み込み、条件に合ったものを淡々と提示する。そこに、人の心を動かす文章が入り込む余地はあるのだろうかと、正直に言えば不安になる瞬間もある。
ただ、少し立ち止まって考えると、AIが判断の材料にする「情報」そのものは、結局どこかで人が書いたものだ。実体験や失敗談、数字だけでは表せない使い勝手の感覚。AIがまとめる比較結果の土台には、今も人の言葉が必要とされている。むしろ、質の低い情報や薄い記事から先に淘汰されていき、実際に使った人にしか書けないリアルな情報の価値は、これから逆に上がっていくのではないかとも思う。
もう一つ感じるのは、すべての意思決定がAI任せになるわけではない、ということだ。効率だけを求める場面ではAIに委ねればいい。でも、趣味や好み、こだわりが強く関わる買い物では、人は今でも「誰かの体験談」を読みたがる。効率と共感は、必ずしも同じ土俵で戦うものではない。
自律型AIが増えていく流れは、もう止められないのだと思う。だとしたら、これまでのように「とにかく検索に引っかかる記事を量産する」というやり方は、確実に通用しなくなっていくはずだ。生き残るのは、AIには代替しにくい、書き手自身の視点や経験がにじみ出るような記事なのかもしれない。
アフィリエイトの居場所がなくなるというより、居場所の形が変わっていく。そんな気がしている。今のうちから、自分にしか書けない言葉を積み重ねておくことが、これからの備えになるのだろう。
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