2026年8月27日木曜日

タイトルは報酬だけを目的にすると記事はどう変わるのか

ブログを書き始めた頃、私は毎回こう考えていました。「このタイトルなら読まれるだろうか」「このタイトルならクリックされるだろうか」と。でも、ある時期から少しだけ違う問いが混ざるようになりました。「このタイトルは、報酬につながるだろうか」という問いです。

最初はほんの小さな違いに思えました。読者のためのタイトルから、成果のためのタイトルへ。言葉の選び方はそう大きく変わらないはずだと思っていました。でも実際に書き続けてみると、タイトルの目的が変わった瞬間から、記事そのものの形がじわじわと変わっていくのを感じました。

まず変わったのは、言葉の強さです。報酬を意識したタイトルは、どうしても「今すぐ」「絶対に」「知らないと損する」といった強い言葉を選びたくなります。クリックされること自体が目的になると、内容の正確さよりも、目を引くかどうかが先に来てしまう。書いている自分でも、少し煽りすぎているかもしれないと気づきながら、それでも指が止まらないことがありました。

次に変わったのは、本文との距離感です。タイトルが報酬を目的に強く作られると、本文はそのタイトルに追いつこうと必死になります。タイトルで約束したことを、本文で無理にでも成立させようとする。結果として、実際にはそこまで断言できない話を、断言口調で書いてしまう。読者に伝えたいことよりも、タイトルに嘘をつかせないための帳尻合わせが先に来てしまうのです。

そして一番大きく変わったのは、書いている時の気持ちでした。読者のために書いていたときは、伝えたいことがまずあって、それに合う言葉を探すという順番でした。でも報酬を目的にしたタイトルから書き始めると、順番が逆になります。売れそうな言葉が先にあって、そこに無理やり内容を合わせていく。書き終えたときの達成感が、以前とは違う種類のものに変わっていることに、ふと気づく瞬間がありました。

もちろん、報酬を意識すること自体が悪いわけではないと思います。むしろ、それがなければ続けられなかった記事もたくさんあります。ただ、タイトルの目的が「読んでほしい」から「稼ぎたい」だけに完全に置き換わってしまうと、記事は少しずつ読者ではなく数字を見て書かれたものになっていく。そのことに、書きながら気づかされました。

今は、タイトルを決めるときに、もう一つだけ質問を増やすようにしています。「これは報酬のためだけの言葉になっていないか」。その一言があるだけで、記事の温度が少しだけ変わる気がしています。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

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