正直に言うと、最初の数か月はブログを書くこと自体が苦痛だった。アクセス数はほとんど動かず、書いても書いても誰かに届いている実感がない。その状態で記事を書き続けるのは、真っ暗な部屋で的のない矢を射ち続けているような感覚だった。
それが変わったのは、管理画面に小さな金額が表示された瞬間だった。数百円、下手をすればワンコイン以下の金額かもしれない。それでも画面に表示された数字を見た瞬間、頭の中で何かがカチッと切り替わる音がした気がした。
不思議なもので、その日を境にブログの見え方がまるで違って見えるようになった。昨日まで「誰にも読まれていない気がする文章の集まり」だったはずの記事が、急に「誰かの行動につながった証拠」に変わる。同じ画面、同じ文字数、同じ構成なのに、意味だけがまるっきり変わってしまうのだ。
それまでは「アクセス数」という曖昧な指標にしか頼れなかった。訪問者が何人来たかはわかっても、その人が何を感じてページを閉じたのかまではわからない。でも報酬という結果が一つでも出ると、その先に「行動した人」が確かにいたということが証明される。数字の向こうに人がいる、という当たり前のことを、初めて実感として理解できた気がした。
もちろん、報酬が出たからといって書くこと自体が楽になったわけではない。相変わらずキーワードを調べ、構成を練り、何度も書き直す作業は同じだけ続く。それでも「これは誰にも届いていないかもしれない」という不安を抱えながら書くのと、「これはちゃんと誰かに届く可能性がある」と思いながら書くのとでは、キーボードを打つ手の重さがまったく違う。
報酬というのは、金額の大小以上に「見え方」を変えるものなのかもしれない。同じ作業、同じ時間、同じ文章でも、そこに小さな結果が一つ加わるだけで、続ける理由が「なんとなく」から「たしかに」に変わっていく。今日もまた、その小さな一件を積み重ねるために、パソコンの前に座っている。
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